「Nexus5X」と「Nexus6P」がワイヤレス充電「Qi」に対応していない理由
Nexus5とNexus6では対応していたワイヤレス充電「Qi」ですが、間もなく発売される「Nexus5X」と「Nexus6P」では対応していません。充電器に乗せるだけで充電することができるため便利な機能なのですが、旧機種で対応していたこの機能がなぜ無くなったのでしょうか?
「Nexus5X」と「Nexus6P」がワイヤレス充電に対応していない理由とは
Nexus5XとNexus6Pの開発チームが「Nexus 5XやNexus 6Pについて、わからないことがあればなんでも答えます」というスレッドをRadditに立ち上げ、その中にワイヤレス充電に対応していない理由の回答がありました。
Have Qs about Nexus 5X or 6P? @lockheimer & team are doing a @reddit_AMA at 11am https://t.co/nhHr32Wzd5 …proof! pic.twitter.com/FAW1OrEmHu
— Nexus (@googlenexus) 2015, 9月 30
Google Nexusチーム Twitterより
Thanks for being a Nexus fan! We added Qi wireless charging starting with N4 because plugging in USB micro B was such a hassle! (Which way is up!?) With this year’s Nexii, we support USB Type-C which has a reversible connector so there’s no more guessing. AND it charges incredibly swiftly: 1% to 100% in 97 mins on the 6P for example (the first ~45 mins of charging is especially fast). Meanwhile, wireless charging adds z (thickness). So, ease of plugging in + fast charging + optimizing for thinness made us double down on Type-C instead of wireless!
その回答によると、これまでのMicroUSBでは裏表があるため充電する際に裏表を確認して充電するという面倒なことをしなければいけませんでした。そこでMicroUSBを挿すことなく充電できるワイヤレス充電が採用されていましたが、Nexus5XやNexus6PではUSB Type-Cという裏表がない規格に変更になり、裏表を確認するという作業が必要なくなりました。
USB Type-Cは、バッテリー残量1%からNexus 6Pを満タンに充電するのにかかる時間は97分。そして最初の45分は一気に充電することができます。また、ワイヤレス充電を採用すると本体が厚くなってしまうため、ワイヤレス充電を採用しなければ本体を薄くすることもできます。
本体を薄くすることができる、裏表を確認する必要がない、そして急速充電に対応しているUSB Type-Cという規格に対応したため、ワイヤレス充電は必要がないと判断したようです。
ワイヤレス充電は時間がかかる
ワイヤレス充電は便利ではありますが、MicroUSBケーブルに比べてもやはり充電に時間がかかってしまいます。しかもワイヤレス充電器から落ちてしまうと充電が途中で止まってしまうという欠点もあるため、ものすごくワイヤレス充電は便利というわけでもありません。
開発チームの言うとおりUSB Type-Cに対応していればワイヤレス充電は必要ないのかもしれません。しかしこれまでワイヤレス充電に対応していたNexus機を使っていた人からすると、裏表を確認しないにしてもケーブルを挿すこと自体が面倒と感じる人もいますのでワイヤレス充電を採用しないことによって売り上げが落ちたり、批判が多すぎた場合には、次回のNexus機の開発時には検討の余地があるかもしれません。
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