Googleフォトが無料で使用できるその理由とは
スマートフォンでたくさん写真を撮っていると画像というのは結構データ量が大きいこともあり、すぐに本体の容量の大半を占めてしまいます。SDカードが対応しているスマートフォンであれば容量が多いSDカードに保存したりすることもできますが、iPhoneなどSDカードが使えないスマートフォンはクラウドに保存することによって本体の容量を圧迫することなく使えます。しかしそのクラウドにも容量の制限があるのが普通ですが、Googleフォトは指定されたサイズであれば無制限で画像や動画をアップロードすることができます。それではなぜ無制限で無料で使用できるのでしょうか?
Googleフォトが無料で使用できる理由
Googleの収入源は広告
まず大前提としてGoogleの売上の大半は広告が占めています。Googleで検索をすると検索結果に広告が表示されたり、各サイトを見ているとGoogleが配信しているバナー広告などが表示されています。この広告収入によりGoogleは収益を上げています。
なぜGoogleフォトが無制限で使用できるかということについては、Googleは広告によって収入を得ているということを知っておく必要があります。
Googleフォトは自分でタグを入れなくても「検索」できる
Googleフォトアプリを開き、右下の検索(虫眼鏡マーク)をタップします。
例えば「桜」で検索すると桜の画像が表示されます。画像のタイトルやタグに「桜」と入れていなくても桜を認識してくれているというなんともすごい機能です。
「寺」で検索すると、鎌倉の大仏やタイの寺院などが表示されました。大仏はちょっと「寺」とは違いますが、なかなかの精度で検索できます。
画像に自分でタイトルやタグを入れることによって検索できるならそこまで凄くはありませんが、何もしなくても画像を認識して検索ができるようになっています。
どこで撮った写真なのかがわかる
スマートフォンのGPSによってどこで撮った画像なのかがGoogleにはわかっています。
下の画像のように、タイのバンコクで撮った画像や京都で撮った画像など自動でカテゴリ分けをしてくれています。
いつ撮ったかを知っている
スマートフォンの時計と連携し、この画像が撮られた日時(何月何日何時何分何秒まで)を知ることができます。
結果:ユーザーの情報を集め、広告精度を上げるため無料で使用できる
Googleフォトが無料で使用できるその理由とは、「ユーザーの情報を集める」ことができるからです。もしこのサービスが有料にしてしまうと当然使用するユーザーも減ってしまうため思うようにデータを集める事ができません。
Googleフォト自体の使用料で収益を上げることよりも個人のデータを集めるという事の方が重要だと判断している結果だと思われます。
それではGoogleの収入源は広告と話していましたが、ここでこの情報が役に立ってきます。このユーザーは「いつ・どこで・どんな写真を撮っている」ということがわかるため、そのユーザーの好みなどがわかります。
例えば、4月に皇居周辺で桜を撮っていたとすると、その時期にその周辺でのお花見の情報の広告を表示したり、その他の桜の名所の広告を表示することもできます。桜の写真を撮っているということは桜に興味があるユーザーだと判断することができるからです。
そして、赤ちゃんの写真が多い人には、赤ちゃんのグッズの広告を表示することもできます。
こういったようにGoogleフォトを有料にして収益を上げるよりも、ユーザーの情報を集め、そのユーザーに適した広告を表示することを目的としているためGoogleフォトが無料で使用できているということです。
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