【2016年度版】MVNOシェアランキングで上位の格安SIMの特徴から見る人気の秘密とは
2016年12月14日にMM総研が2016年9月末までの格安SIMのシェアを発表しました。1位OCNモバイルONE、2位IIJmio、3位楽天モバイル、4位mineoとなっていますが、こちらの4つのMVNOがなぜ人気があるのかを調べてみたいと思います。
もくじ
2016年9月末シェア
1位:OCN モバイル ONE:19%(NTTコミュニケーションズ)
2位:IIJmio:16.4%(インターネットイニシアティブ)
3位:楽天モバイル:8.6%(楽天)
4位:mineo:5.9%(ケイ・オプティコム)
上位3位までは変動はありませんが、mineo(ケイ・オプティコム)が大きく獲得数を伸ばしてきています。
シェア1位:OCN モバイル ONE
特徴
・使用回線:ドコモ回線
・全国約82,000ヶ所のアクセスポイントでWi-Fiが無料で利用可能
・10分以内かけ放題あり(850円/月)
・月に一度データ容量のコース変更が無料で可能
・複数契約をすると、パケットを共有できる
やはり大手のNTTコミュニケーションズが運営しているというのが一番のシェアを獲得している理由ではないでしょうか?やはり大手だと安心感があるということでしょう。
また「複数契約でパケットの共有」に関しては、1台目スマホ、2台目タブレットを持っていてもこの2台を同じデータ容量内で使用することが出来るようになります(1台追加につきプラス450円)。そのため、2契約が必要ないため、2台持ちであれば通信を節約できるという特徴があります。
また、2017年2月より5分かけ放題が価格そのままの月額850円で10分かけ放題に拡大しました。月額850円というのは他社MVNOの5分かけ放題の価格とほぼ同じとなっているため、少し長めのかけ放題が必要な方には格安でかけ放題オプションを選択することができるようになりました。
※2台目が音声データ付きで契約すると、音声データ分のプラス料金が発生します。
料金(音声通話+データ)
音声通話+データ通信 | データ量 | 月額基本料 |
日契約 | 110MB/日 | 1,600円 |
170MB/日 | 2,080円 | |
月契約 | 3GB/月 | 1,800円 |
6GB/月 | 2,150円 | |
10GB/月 | 3,000円 | |
20GB/月 | 4,850円 | |
30GB/月 | 6,750円 | |
速度500kbps
(15GB)/月 |
2,500円 |
料金プランでの特徴は、ほとんどのMVNOのプランは月間どれくらいのデータを使用するかということでデータ容量を決めることになりますが、OCNモバイルONEは1日単位での契約も可能です。1日110MBでは月換算すると約3.3GB使えますが、月間3GBよりも安く使用することができます。
ただし、1日の使用量が決まっているため、スマホをたくさん使う日がある場合は少し不便になってしまいます。
シェア2位:IIJmio
特徴
・使用回線:ドコモとauの回線から選択可能
・1つの契約で複数台のスマホが利用可能
・みおふぉんダイアルアプリで通話料が半額
・10分かけ放題が月額830円
・顧客満足度1位
IIJmioはドコモ回線とau回線のどちらかから選択することができるようになっているため、auからの乗り換えの場合でもSIMロック解除をしなくても乗り換えをすることができるため、auユーザーも乗り換え安くなっています。
また、IIJmioの最大の魅力として、通信回線の安定にあります。MVNO満足度調査 1位(ITC総研調べ)、山手線内通信速度 1位(家電批評調べ)、総合満足度 最優秀賞(RBB TODAY)など様々な第三者の調査にて高評価を得ています。
料金(音声通話+データ)
ミニマムスタートプラン(3GB) | ライトスタートプラン(6GB) | ファミリーシェアプラン(10GB) |
最大2枚まで | 最大10枚まで | |
1,600円 | 2,220円 | 3,260円 |
こちらもOCNモバイルONEと同じく、2台持ちの場合、データをシェアすることができます。ミニマムスタートプラン、ライトスタートプランはSIMカードが2枚までとなっているため、2台持ちまでということになります。
※2台目がデータ使用のみの場合プラス400円/月となります。
シェア3位:楽天モバイル
特徴
・使用回線:ドコモ回線
・通話料半額アプリ「楽天でんわ」
・5分以内かけ放題あり(850円)
・100円につき、1ポイントの楽天スーパーポイントが貯まる
・楽天スーパーポイントでの支払い可能
・20GBや30GBの大容量プランあり
楽天のサービスを利用すると楽天スーパーポイントを貯めることができますが、そのポイントで支払ができるというのが一番の魅力ですね。また、格安SIMではかけ放題がなく通話料が高くなってしまうというデメリットがありますが、楽天モバイルには、通常30秒20の通話料が30秒10円になる「楽天でんわ」アプリがあり、そのアプリを使用して電話をかけるだけで通話料が無料になります。
また、5分かけ放題に関しては5分間通話料無料、その後も半額の30秒10円の通話料となります。
※5分かけ放題に申し込むと自動的に楽天でんわは解約となります
料金
通話SIM | 050データSIM | データSIM | |
ベーシックプラン | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GB | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GB | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GB | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GB | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GB | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
200kbpsという低速でネットを使用する「ベーシックプラン」や20GB、30GBの大容量プランもあり、様々なニーズに答えることができています。
シェア4位:mineo
特徴
・使用回線:ドコモとauの回線から選択可能
・毎月1GBまでパケットをもらうことができる「フリータンク」
・他社製のスマホの修理も依頼できる
・mineo専用のコミュニティサイト「マイネ王」でわからないことを質問できる
・いつでも安定した速度で利用できる「プレミアムコース」
・5分以内かけ放題サービス(月額850円)
・全国に設置されている店舗にて初期設定サポートあり
残りのパケットが少なくなった場合に1GBまで引き出して使うことができる「フリータンク」やわからないことを質問することができるYahoo!知恵袋のような機能があるコミュニティサイト「マイネ王」、混み合う時間帯でも安定した速度でスマホを使用することができる「プレミアムコース」など他にはない独特なサービスがあるのが特徴です。
また、日本全国にmineoの店舗があり、新規申込みから設定サポートまで対応してくれるため、初めての格安SIMで設定のやり方がわからないという人にも安心です。
料金(音声通話+データ通信)
500MB | 1GB | 3GB | 5GB | 10GB | |
Dプラン | 1,400円 | 1,500円 | 1,600円 | 2,280円 | 3,220円 |
Aプラン | 1,310円 | 1,410円 | 1,510円 | 2,190円 | 3,130円 |
2017年2月には「プレミアムコース」2017年3月には「5分かけ放題」がスタートするということもあり、ますますmineoは獲得数を伸ばしていきそうです。
最後に
格安SIMは2016年9月末に657万件(MM総研による推定値)となっています。
今現在はまだ格安SIMを使っているという人はほとんど周りにもいませんが、間もなく1000万件数に届きそうな勢いで伸びてきているため、2017年にはMVNOを使っている人が周りにゴロゴロいるような年になるかもしれません。
格安SIMは回線をシェアして使っているため、大手キャリアに比べると時間帯によっては回線速度が遅くなってしまうというデメリットもありますが、それに勝る価格の安さがあり、月に3000円以上もスマホ代を節約できるとなると、伸びてくるのも当然ではありますね。
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