2024年から開始された新NISAでは、売却した分の枠は翌年に復活するとTV・雑誌・WEB・YouTubeなどで解説されていますが、正確に言うと実は翌年に枠が復活するわけではないのです。
実はにゃんこ先生の方が間違ってるんじゃないの?
売った翌年に枠が空くのはその通りなんだけど、NISAの1年間の投資額は360万円がMAXなんだ。
だから今年売ったとしても来年投資できる最大額は360万円で変わらないんだよ!
NISA枠の株を売却しても実は翌年復活するわけではない本当の理由
新NISAでは、つみたて投資枠が月10万円まで、年間120万円。
そして成長投資枠は年間240万円まで、合計で年間360万円の投資枠があります。
もし1年目(2024年)に360万円満額投資し、12月に元本を200万円売却したとします。
新NISAでは売却した元本分が翌年復活するので200万円また再投資できるはずなのですが、1年間の最大投資枠は360万円が上限と決められているため、この場合560万円ではなく、360万円までしか投資はできないのです。
枠は空くけど年間360万円が上限になってるからそれ以上はNISA枠では投資できないってことなのね。
ってそれじゃ枠空くって言っても実際は空いてないんじゃない?
なのでその5年の間で満額の1800万円投資している人で、その5年の間で売却すると元本分の枠が6年目に空くってことなんだよ。
1800万円まずは埋めないと、枠が空くっていうメリットは受けられないってことなんだね。
もちろん1800万円を5年で埋める必要はありません。
新NISAでは一生1800万円という枠を使えるので、例えば年間180万円投資したとすると満額になるのは10年後ということになります。
その間に、車や家など大きな買い物をして投資信託などを一部売却していれば、その分また10年後以降も投資をし続けることができるので、この枠が空くという制度は非常に良くできていると思います。
わたし一生かかっても1800万円投資するほどお金できないと思うわ…
そう考えると”枠が空く”っていう制度はまったく無関係だわ…
という感じであまり気を張りすぎないほうがいいよ。
最後に
新NISAの投資額は一人最大1800万円とかなり大きい額ですし、年間360万円の投資を5年間続けたとしても枠が空くのは6年目以降になるので、それほど意識しなくていいでしょう。
それよりも、投資は余剰資金で無理なくコツコツ積み立てていくことが最も大事です。