2024年から新NISAが始まり、日経平均株価も4万円を超えるなど日本も株式市場が盛り上がってきました。
テレビニュースやYouTubeなどでオルカンやS&P500が最強!と言われ実際この2つが人気がありますが、それ以外の投資信託はどうなっているのでしょうか?
SBI証券での2024年3月時点の人気ランキングを見ていきましょう。
1位:三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む先進国ならびに新興国の株式に投資し、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。

NISA | つ・成 |
アクティブ・インデックス | インデックス |
投資対象 | 全世界 |
信託報酬 | 0.05775% |
過去5年リターン | +17.51 |
純資産 | 2,710,259百万円 |
NISAと言えばオルカンと言われているほど人気の投資信託で、信託報酬も最も安く今や定番となっています。
オルカンの特徴としてはアメリカ株、そしてその他の先進国・新興国と全世界の約4000社に分散投資しています。
将来的に見ると世界の人口は増加傾向にあり、世界的には今後も成長していくだろうと予想されているため、長期投資に非常に向いている投信となっています。
ただし、かなりの分散投資なのでリスク・リターンも低いため、大きく儲けたいという場合には向いていません。
2024年2月末に中国株の66銘柄が外れ、代わりにインドの銘柄が入りました。
不動産不況が続いている中国が抜けたことによってどのようにオルカンのリターンが変わってくるのかに注目です。
ちなみに[オルカン]は三菱UFJが商標登録しているから、それ以外の全世界株式はオルカンとは言ってはいけないんだよ。
2位:三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式に投資し、S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。原則として為替ヘッジは行いません。

NISA | つ・成 |
アクティブ・インデックス | インデックス |
投資対象 | アメリカの500社 |
信託報酬 | 0.09372% |
過去5年リターン | +21.65 |
純資産 | 3,884,150百万円 |
オルカンに続いて人気なのがアメリカを代表する500社に投資できる三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
オルカンに比べると少しだけ信託報酬が高いですが、オルカンよりもリターンも高いため、より多くのリターンを得たいのであればオルカンよりもS&P500の方をおすすめします。
結局世界の経済はアメリカが引っ張っているので、そう考えるとオルカンよりもS&P500の方が良いんじゃないかな?
下がったからと言って売ってしまわないようにね。
3位:SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
「バンガード・S&P500ETF」を通して、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

NISA | つ・成 |
アクティブ・インデックス | インデックス |
投資対象 | アメリカの500社 |
信託報酬 | 0.0938% |
過去3年リターン | +23.88% |
純資産 | 1,468,081百万円 |
3位は2位と同じくS&P500ですが、運営会社がSBIとなっています。
基本的にはeMAXISシリーズのS&P500と同じで信託報酬もほぼ変わらないのでどちらでも良いでしょう。
4位:SBI-SBI 日本株4.3ブル
わが国の公社債に投資するとともに、株価指数先物取引を積極的に活用し、日々の基準価額の値動きがわが国の株式市場全体の値動きの概ね4.3倍程度となる投資成果を目指して運用を行います。

NISA | 対象外 |
アクティブ・インデックス | アクティブ |
投資対象 | 日本株 |
信託報酬 | 0.968% |
過去5年リターン | +32.24% |
純資産 | 47,225百万円 |
日本株4.3ブルは日本の公共債(国債や民間債)や日本株に投資し、通常の4.3倍のリターンを目指している投信です。
日経先物で上がった株を中心に購入するという手法で4.3倍を目指しています。
ただし逆に4.3倍下がる可能性もあり、かなりリスクも高いためNISA対象銘柄ではありませんので、もし購入したいのであれば税金がかかる特定口座や一般口座で購入することになります。
かなりリスクもあるからね。
こりゃ一発逆転ホームラン狙えるか…
しかもNISA対象外だから儲かっても20%の税金もかかるしね。
5位:大和-iFreeNEXT FANG+インデックス

米国上場企業の株式に投資し、NYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)の動きに連動した投資成果をめざします。
NISA | つ・成 |
アクティブ・インデックス | インデックス |
投資対象 | FANGの4銘柄+6銘柄の計10銘柄 |
信託報酬 | 0.7755% |
過去5年リターン | +37.67% |
純資産 | 134,274百万円 |
FANG+はフェイスブック・Amazon・ネットフリックス・GoogleのFANGに加え、Apple・NVIDIA・Microsoft・テスラで合計8銘柄。
そして、最近追加銘柄として選ばれたスノーフレークとブロードコムを足して合計10銘柄の構成となっています。
銘柄の入れ替えは3ヶ月毎に検討されていて、最近はテスラとスノーフレークの調子が悪いため、もしかしたらこの2銘柄が入れ替え対象になるかもしれません。
なんかファングプラスっていう名前もカッコよくていいよね!
10銘柄と銘柄数がかなり少ないので、上げ下げの幅はかなりあります。
そのため上がるときはかなり上がりますが、下がるときもかなり下がるので、元本割れをしても大丈夫と思える精神力が強い人にしかおすすめできません。
詳しくFANG+を知りたい方はこちら
http://ap-land.com/archives/553
6位:ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド

主として、ニッセイNASDAQ100インデックスマザーファンドの受益証券を通じて、実質的に米国の株式等に投資することにより、NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行いません。
NISA | 成 |
アクティブ・インデックス | インデックス |
投資対象 | アメリカのハイテク100銘柄 |
信託報酬 | 0.2035% |
半年リターン | +19.44% |
純資産 | 108,801百万円 |
ニッセイNASDAQ100はまだ開始されたばかりのため、6ヶ月間のリターンしか表示されていませんが、NASDAQ100自体は他にも商品があります。
その中でもなぜニッセイNASDAQ100が人気なのかと言うと0.2%という信託報酬の安さです。
他のNASDAQ100インデックスの投資信託では0.4%以上の商品が多いため、ニッセイNASDAQ100に人気が集中しているということです。
この中にもFANG+の銘柄も入っているしね。
7位:SBI-SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)

この投資信託は、主としてSBI日本高配当株式マザーファンドへの投資を通じて、実質的に日本の株式に投資し、中長期的に信託財産の着実な成長をめざして運用を行います。
NISA | 成 |
アクティブ・インデックス | アクティブ |
投資対象 | 日本の高配当銘柄 |
信託報酬 | 0.099% |
3ヶ月リターン | +16.34% |
純資産 | 55,774百万円 |
日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)は2023年12月から開始されたばかりの新しい商品ですが、ファンドマネージャーが投資先を決めるアクティブ運用なのにもかかわらず、信託報酬のが0.099%と非常に安いのがウケて、かなり人気になっています。
高配当銘柄に投資するわけなので、通常のリターンだけでなく分配金も1月・4月・7月・12月に分け4回受け取ることができます。
NISAであれば分配金も非課税になるということで、高配当銘柄がかなり注目されているということもあって、この投信も人気が出ているというわけですね。
投資信託は10年以上の長期投資が必須なんだけど、10年以上も何ももらわずにコツコツ貯めていくだけだとモチベーションが保てないからね。
それは嬉しいね!
8位:SBI-SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド

インドの株式市場を代表する株価指数であるS&P BSE SENSEXインデックス(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果をめざします。
NISA | 成 |
アクティブ・インデックス | インデックス |
投資対象 | インド(SENSEX) |
信託報酬 | 0.4638% |
6ヶ月リターン | +8.35% |
純資産 | 42,975百万円 |
インドは中国を抜き現在世界一の人口となり、今後の成長を一番期待されている国です。
そしてインドの代表的なインデックスの指標として流動性や取引規模から選定された30銘柄で構成されるS&P BSE SENSEXとインド国立証券取引所に上場している50銘柄から構成されたNIFTY50があり、こちらの投信はSENSEXに連動する投信となっています。

その中で一番信託報酬が安いのがiシェアーズ・インド株式なんだ。
インドはまだ発展途上ということもあり、信託報酬が1%を超える投信がたくさんあるのですが、その中でもiシェアーズ・インド株式は0.4638%と比較的安いのが特徴です。
9位:三菱UFJ-eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

日本の株式を投資対象とし、日経平均トータルリターン・インデックスと連動する投資成果をめざして運用を行います。
NISA | つ・成 |
アクティブ・インデックス | インデックス |
投資対象 | 日経平均 |
信託報酬 | 0.143% |
6ヶ月リターン | + 14.94% |
純資産 | 74,925百万円 |
こちらは日経平均株価連動型のインデックスファンドです。
2024年1月から海外の投資家が日本に注目し、日経平均株価が急上昇しているので、それに伴い、三菱UFJ-eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)も人気が出ています。
また、日経平均株価は毎日ニュースで報道されているので、上がったか下がったかがわかりやすいのと、日経平均株価が上がればこれも上がるのでシンプルというのも人気の理由ではないでしょうか?
これ買ってれば、一緒に上がってくれるってことだよね!
日本人としては日経平均株価が一番身近なので、最初の投資としてはいいかもね。
ちなみに日経平均株価とは日本を代表する225社の平均株価です。
似ている指標ではTOPIXというのがあり、こちらは2,160社の平均となっています。
10位:野村-野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)

世界各国の半導体関連企業の株式を主要投資対象とします。
技術力、価格決定力、利益構造、財務内容などの観点からファンダメンタルズ分析を行ない、組入銘柄を決定します。
NISA | 成 |
アクティブ・インデックス | アクティブ |
投資対象 | 世界各国の半導体関連株 |
信託報酬 | 1.65% |
6ヶ月リターン | +40.45% |
純資産 | 245,728百万円 |
アメリカはもちろん日本も現在半導体銘柄が株価を押し上げています。
テレビ・スマホ・自動車などなど家電製品にはかならず半導体が使われていて、最近ではAIに使われる半導体としてNVIDIAが最も注目されています。
将来的にも半導体はまだまだ伸びる可能性があるため、今のうちに半導体銘柄に投資しておけば10年後、20年後には何倍にもなっている可能性を秘めているのが半導体銘柄です。
ただし野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は信託報酬が1.65%と非常に高いのがネックです。
アクティブファンドなのでしかたないですが、それであれば半導体銘柄に連動するインデックスファンド「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株」の方を個人的にはおすすめします。
めっちゃ安い…でも2つを比べたらどっちがリターン高いんだろ?

左がインデックス連動型のニッセイSOX、右がアクティブの野村半導体です。
ニッセイSOXはまだ開始されたばかりなので6ヶ月までのリターンしか表示されていませんが、過去6ヶ月で見ると野村~の方が高い信託報酬(1.65%)を払っても利益は取れているという結果になっています。
ただ下がるときは野村~の方が一気に下る可能性もあるってことだけ頭に入れておく必要があるよ。
それだけ上がるってことはそれだけ下がる可能性もあるってことだよね。
リスクを取って野村に全財産突っ込むか…
最後になりますが、投資はなくなっても困らない余剰資金で行うのが基本です。
投資信託への投資は毎月決まった額をコツコツを積み立てることで、株価が大きく下がったとしても安く買えることになるので、下がったとしても大騒ぎをせずコツコツと無感情でやっていくことが必要になってきます。