新NISAでは、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円まで非課税で投資が可能です。
つみたて投資枠はその名の通り、自分で決めた額を毎月積み立てて投資していくやり方で、成長投資枠は積み立て投資も可能ですし、つみたて投資枠では買えない個別株なども投資対象となっています。
無理だよ~そんなの!
私の給料から考えても月に1万円が限界かも~
りんちゃんが月1万円投資できるなら1万円でもいいし、金融機関によっては月に100円からでも投資できるところもあるんだ。
それじゃ、もし月に1万円投資できるとして、投資を続けていたら30年後にどれくらいの額になっているのかシュミレーションを見てみよう!
毎月1万円をインデックスファンドに30年間投資し続けた場合のシュミレーション
利回り | 30年後の金額 | 利益 |
0% | 360万円 | 0万円 |
3% | 約580万円 | +約220万円 |
5% | 約819万円 | +約459万円 |
7% | 約1176万円 | +約816万円 |
10% | 約2062万円 | +約1702万円 |
こちらの表は毎月1万円を30年間ずっとインデックスファンドに積み立て投資をした結果の利回りを3%~10%で算出したものです。
ちなみに0%は投資をせずに銀行に預金していた場合です。
ということは3%のところだと、全部で580万円になって、プラス220万円もお得になるってことなんだ!
でも投資に絶対は無いから、マイナスになる可能性もゼロではないんだけど、比較的リスクが低いインデックス投資なら、この表の通りになる可能性は高いよ。
何じゃそりゃ?
インデックス投資は、その市場を構成する複数の銘柄に広範な分散投資ができます。特定の指数に連動をめざす商品(投資信託など)を、例えば毎月1万円など定時定額で投資を行うことで、値が高いときは量を少なく、値が安い時は量を多く買い付ける効果があります。
1つの企業に対し投資する「個別株」に投資するには、その企業の業績や将来性などを調べる必要がありますが、インデックス投資は複数の「業績が良い企業」にまとめて投資できます。
そして、それらの企業の株価の平均が指標になっているため、自分で相場を読んだり将来性などを調べたりする必要がありません。
さらにはインデックスファンドに選ばれている企業がもし倒産したときは、そのファンドから外れますし、逆に勢いがすごい企業がドーンと出てきた場合は、そのファンドの中に入ってきます。
そのため、自分で優良企業はどれだろう?と探したり、
いま投資している企業は将来性があるのか?今後も大丈夫なのか?
ということを逐一調べる必要がありません。
つまりは、投資したらほったらかしでOKということです。
例えば、Appleに100万円投資したとします。
Appleが今後もiPhoneが売れ続け業績が良ければいいのですが、
「iPhoneは最近高くなってきたし、性能自体もそれほど変わらないから別に新しい機種を買う必要も無いか…」
と考える人が増え、売れなくなったとします。
そうすると、Appleの株価が下がって行く可能性もありますし、逆に新型iPhoneが大ヒットして株価が大幅にアップする可能性もあります。
このように個別株だと、投資している企業の業績次第で自分の資産が上下してしまいますが、インデックス投資は、いくつかの企業を複数まとめて商品にすることで、リスクを分散し安定的でリスクの低い投資をすることができるので、たった1社の業績が悪くなったところで、それほど株価に影響がないのです。
つまりは株の福袋というわけか!
インデックス投資はリスクが低い分、リターンも低いけど、長期投資にはすごく向いてるんだ。
それじゃ僕がおすすめするインデックスファンドを4つ紹介するよ。
初心者におすすめのインデックスファンド
S&P500「米国の超優良企業500社に投資できるファンド」
S&P500はアメリカの企業の中から厳選された500の優良企業をまとめたファンドです。
その中には世界の市場を牽引しているGAFAMと言われている「Google(Alphabet inc.)」「Apple」「Facebook(現Meta)」「Amazon」「Microsoft」の5社も選ばれています。
また、S&P500の500社は、年に4回入れ替わりの検討を行っているため、常に優良企業500社が選ばれているので、安定した値動きが期待できるファンドとなります。
全世界株式(オールカントリー)「世界の人口増加に伴い経済成長も見込まれている安定したファンド」
全世界株式(オールカントリー)は米国・日本・欧州などの先進国や一部の新興国をまとめたファンドです。
世界人口は2022年に80億人を突破し、今後2037年頃に90億人、2058年頃に100億人を突破すると予測されています。
人口が増えるとそれだけ働く人も消費する人も多くなるため、これからも世界全体で見るとまだまだ経済発展が見込めます。
約60%が米国なので、ほぼアメリカになっているね。
つまり世界の経済はアメリカが回しているってことなんだ。
確かに毎年生まれる子どもの数も減ってるってニュースで見るし、でも世界に目を向ければ世界はまだまだ経済発展していく可能性があるってことなんだね。
先進国株式「経済規模の大きさや技術革新で今後も成長が見込めるファンド」
先進国株式は日本を除く米国・イギリス・フランス・カナダなどの先進国をまとめたファンドで、経済や技術が発展し国民の生活水準が高い、経済が大きく発展した国が対象になっています。
人口が減っていくからもう先進国とは見られてないってこと?
日本を除外することで、日本以外の先進国の株式がどのようになっているかがわかりやすくするためというわけだね。
ちなみに内訳はこんな感じになってるよ。
ちなみに2008年にリーマン・ショックっていうのがあって、そのときは日本はもちろん世界中の株価が下がってしまったという出来事もあったけど、それでも持ち直してこうしてまた株価も上昇しているので、一時的に下がったとしてもすぐに売らずに、ずっと保有しておくことが大事になるよ。
新興国株式「中国・インドなど人口爆発による経済の急成長に期待できるファンドだけどリスクも高い」
新興国株式は、すでに経済が発展している先進国と違って、これから伸びていくであろう国の企業をまとめたファンドです。
これからも人口が増えていくのも好条件ですが、日本の平均年齢が48.6歳に対し、インドが28歳、南アフリカが28歳、ブラジルが33歳と平均年齢が若いことも今後の経済発展の可能性を感じられる点です。(2023年時点)
そのため今後急成長し、株価も大幅に上がる可能性がありますが、まだ発展途上と言える新興国の通貨は安定性にかけているため急に価値が下がることもあります。
また、先進国ファンドに比べると基準価額の値動きが大きくなるので、そのぶんリスクも大きくなります。
なので、ここに全部突っ込むというよりは、投資額の10~30%くらいで持つことをおすすめするよ。
ちなみにどんな国が入ってるんだろう?
ちょっと待って、ケイマン諸島って何!?
つまりはリゾート地というわけだね。
投資対象になっている企業の上位銘柄を見てみても、ケイマン諸島の企業はメディア・娯楽となっているため、今後ケイマン諸島がハワイのような有名観光スポットになれば大きく上がる可能性もあります。
順位 | 銘柄 | 国・地域 | 業種/セクター | 組入比率 |
---|---|---|---|---|
1 | TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC | 台湾 | 半導体・半導体製造装置 | 5.9% |
2 | TENCENT HOLDINGS LTD | ケイマン諸島 | メディア・娯楽 | 3.8% |
3 | SAMSUNG ELECTRONICS CO LTD | 韓国 | テクノロジ・ハードウェア・機器 | 3.6% |
4 | ALIBABA GROUP HOLDING LTD | ケイマン諸島 | 一般消費財・サービス流通・小売り | 2.6% |
5 | RELIANCE INDUSTRIES LTD | インド | エネルギー | 1.3% |
発展途上って言うから、アフリカばっかりを想像してたよ。
新興国株式ファンドとは言っても、韓国・台湾・中国も入っているから大暴落ということにはならないと思うよ。
逆にこれらが入っていないと、ほぼギャンブルになってしまうからね。
ちなみに、NISAで投資できるインデックスファンドは日本の金融庁が許可したものしか投資できないようになっているため、基本的にNISAで選べるインデックスファンドには、ギャンブルのようなハイリスクの商品はありません。
最後に
新NISAのつみたて投資枠で、今回紹介したインデックスファンドを積み立て購入したら、最低でも10年以上そのまま保有することが大切です。
投資で失敗する人の理由として一番多いのは、すぐに売ってしまうことです。
株の格言で最も有名なものに
最も利益を得る人が「死んだ人」。
そして、その次は「投資したことを忘れていた人」だ。
というものがあります。
つまりは利益を出すには、インデックスファンドを購入したらずっと持ち続ける事が大事というわけです。
日本はこれから超高齢化社会に突入するため大きな経済発展は無いかもしれませんが、世界的に見ると人口は増加傾向にあるため、経済も今後十数年は発展していくことが予想されています。
ただ、今後伸びる可能性があるからと言って全財産を突っ込んではいけません。
自分が投資できる額を無理なくコツコツと投資し、株価をチェックして一喜一憂しないことが大切なのです。
なのでその報酬として投資している額の数パーセントを支払ってるんだ。
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