2023年数あるインデックスファンドの中でも約110%アップ(カテゴリ平均:約30%)という圧倒的な伸びを見せたFANG+。
インデックスファンドとしては「大和-iFreeNEXT FANG+インデックス」で投資が可能になっています。
それでは「大和-iFreeNEXT FANG+インデックス」について詳しく見ていきましょう。
FANG+は世界を代表する時価総額が高い10社が選ばれている
FANG+はFANGの頭文字の企業である「Facebook」「Amazon」「Netflix」「Google」に加え時価総額が高い「Apple」「Microsoft」「Nvidia」「Tesla」そしてそれにプラス「スノーフレーク」と「ブロードコム」が2社選ばれています。
銘柄は10に絞られていて、比率も均等化されている
銘柄 | 構成比率 |
メタプラットフォームズ(Facebook) | 11.0% |
エヌビディア | 10.1% |
アルファベット(Google) | 9.9% |
Apple | 9.8% |
Amazon | 9.7% |
テスラ | 9.6% |
Microsoft | 9.3% |
Netflix | 8.9% |
スノーフレーク | 8.9% |
ブロードコム | 8.2% |
例えばアメリカを代表する銘柄500社で構成されているS&P500はAppleが約7%、Microsoftが約7%、Googleが約4%、Amazonが約3%と500社と言っても、このような主要な銘柄だけで約30%となっている時価総額加重平均指数となっています。
これを簡単に言うと時価総額が高いAppleの株価が大きくS&P500の上げ下げのウエイトを占めています。
一方でFANG+は10銘柄が約10%になるように均等に配分されているのが特徴です。(均等型指数)
S&P500は500銘柄ですがFANG+は10銘柄とかなり少ないため、1つの銘柄の比率が大きくなってしまうとその銘柄が大きく下がったときの下げ幅もかなり大きくなってしまいます。そのため、できるだけ振れ幅を抑えるという意味で約10%と均等な振り分けになっているのです。
これらFANG+に選ばれている10社はすべてアメリカ企業で、もちろんS&P500にも選ばれていて、これらの企業が世界を代表する企業と言っても過言ではありません。
各分野で世界中で圧倒的なシェアを獲得し、世界経済を牽引し続けているグローバル企業が選ばれているのです。
研究開発費が日本企業とはケタが違う!
出典:マネックス証券
上の表は日本とアメリカの年間研究開発費の比較です。
日本で最も多いのがトヨタの1.15兆円ですが、アメリカのトップはAmazonの9.27兆円で、日本の研究開発費トップ10を合計しても5.21兆円なので、Amazon1社の研究開発費にも満たないのです。
そしてアメリカのトップ10を詳しく見てみると、上位5位までFANG+銘柄が独占しています。
1位:Amazon:9.27兆円
2位:Alphabet(Google):5.2兆円
3位:メタプラットフォームズ(Facebook):4.40兆円
4位:Apple:3.74兆円
5位:Microsoft:3.63兆円
それから今後はドローンが配達業務を行うようになると思うから、それの研究開発も進んでいるだろうね。
それはすごいね!
そして将来的にはあちこちでドローンが飛んで、それが商品を配達してくれる日も来るかもしれないってことか…
すごい未来になりそうだ…
今後数十年で最も注目されているテクノロジーとしては自動車の自動運転になりますが、Androidを搭載した車に行き先を伝えるだけで目的地に到着できるようにいつかはなるでしょうし、自動運転はGoogleだけでなく、Appleもアップルカーの開発を発表しましたし、最近ではゴーグル型の新しいコンピューター「Apple Vision Pro」も発表されました。
画面が宙に浮いてるの?映画みたい!
でもこれからはゴーグル型じゃなくてメガネ型になるなど小型化もされていくだろうね。
このようにFANG+に選ばれている企業は新サービスの開発に日本企業よりも圧倒的な金額を投資をしていますし、何より自分たちがこれらのサービスや製品を使っているというのも大きいのではないでしょうか?
FANG+の製品やサービスをたくさんの人が使っているという事実
仕事ではMicrosoftが開発したOS「Windows」を搭載したPCもしくはAppleが開発したMacを使っていますよね?
そしてスマホはGoogleが開発したAndroidを搭載したスマホ、もしくはAppleが開発したiPhone。
それらでFacebookやInstagramも使い、NetflixやYouTube、Amazonのプライムビデオを見るわけです。
そして買い物もAmazonで。という具合に自国のアメリカ人はもちろん日本人も、そして世界中の人々がこれらのサービスを使い倒しているわけです。
そしてさらには、それらのデバイスにの中には必ず半導体が必要になります。半導体を開発している企業で最大手なのはNvidiaですね。
このように、FANG+に選ばれている企業の製品やサービスはアメリカだけでなく、日本でも多くの人々が使い、これからインドを代表する新興国の人々も経済発展に伴い、これらの製品やサービスを使う人がもっと増えることでしょう。
世界的に見たらFacebookもまだまだ伸びてるみたいだよ。
トータルリターンが他のインデックスファンドを圧倒している
出典:マネックス証券
上の表は人気のインデックスファンド「FANG+」「S&P500」「全世界株式オールカントリー」「NASDAQ100」のトータルリターンを比較したものです。(2019年-2024年1月)
FANG+は372%、NASDAQ100は208%、S&P500は158%、全世界株式は116%となっていてFANG+が圧倒的に成果が高いのがわかりますね。
2019年にFANG+に100万円投資してたら今頃372万円になってたってことかー!!
失敗したー!
下がるときは圧倒的に下がっているので注意も必要
上の画像は過去3年間(2021年-2024年1月)までのトータルリターンを比較したものです。
2023年1月6日を見てみるとFANG+だけ-17%となっているのがわかります。
それ以外のNASDAQ100、S&P500、全世界株式はプラスになっている時期にもかかわらず大きく下げています。
それ以前の2022年5月頃も同じく他の3つのファンドに比べて下げ幅が大きくなっているのがわかりますね。
このように、アメリカ全体の株価が下がっているときにはFANG+は大きく下げてしまいます。
ただ、2024年1月には3つのファンドを超えてリターンを叩き出していますので、FANG+に投資したいと持っている方は下げたとしても、売らずにコツコツを積み立て投資を心がけてください。
定額で積み立てていれば下がったときは多くの株を買うことができるので、下がったとしても悪いことばかりではありません。
もし、少しでも元本割れを恐れているのであればFANG+には投資しないで、全世界株式(オールカントリー)のような比較的リスクが低いインデックスファンドに投資することをお勧めします。
でも何年も持ち続けていれば結局上げてきているので売らずにコツコツ積み立て投資をしていればそんなに恐れることはないんだ。
銘柄の入れ替えは3ヶ月毎に検討されている
以前FANG+には「バイドゥ」「アリババグループ」などの中国企業や「ツイッター(現X)」「AMD」も選ばれていましたが、最近ではAMDに変わり同じ半導体事業を行っている「Broadcom」に入れ替わりました。
基本的にはFANGのFacebook、Amazon、Netflix、Googleは変わらず、それ以外の銘柄が変更になる可能性は今後もあるでしょう。
これまでの変更銘柄を見てみると、時価総額が高い4銘柄であるApple、Tesla、Microsoft、Nvidiaが変わらず、プラス2銘柄に選ばれている企業が入れ替わるケースが多いため、スノーフレークかブロードコムになると思われます。
ただし、現在Teslaの業績が悪く、株価も年初から24%近く下げているため、超大型7銘柄であるマグニフィセント・セブン(Google・Microsoft・Apple・Amazon・Nvidia・Meta・Tesla)から外され、代わりにブロードコムが入る可能性があるとロイターが報じています。
もしそうなると、TeslaがFANG+から外される可能性もあるということですね。
投資初心者はFANG+の集中投資は止めておこう!
FANG+は大きく上げることもあれば大きく下げることもあります。
そのため、投資資金の100%をFANG+に投資するのではなく、全世界株式(オールカントリー)やS&P500などにも投資し、そのうち10~20%くらいをFANG+に投資するというのをおすすめします。
投資額が100万円あったとしてそれをすべてFANG+に投資したけど30%減で70万円になるなんてことは珍しいことはありませんので、それでも持ち続けていれば上がるだろうという精神力が強い人であればいいですが、そうでない方は分散投資が精神安定上も良いのではないでしょうか?
堅実なファンドしか選ばれない「つみたて投資枠」でもFANG+が投資可能
少しびっくりしたのが、これだけ振れ幅が大きいFANG+が「つみたて投資枠」で投資できる銘柄に追加されたことです。
つみたて投資枠対象ファンドは300弱しか無く、リスクが低く手数料も安い、そして今後十数年は安定的に伸び続けるというインデックスファンドしか選ばれていないからです。
その点ではFANG+も入るとは思いますが、リスクが少し高いので成長投資枠だけしか選べないと思っていたら、つみたて投資枠でも投資可能になっているので、政府もFANG+は大丈夫だと判断されたようですね。
最後になりますが、FANG+は10銘柄と銘柄がかなり少ないので値上がり・値下がり幅がかなり大きくなります。
そのため下がるときには大きく下がってしまうのですが、現在の世界を牽引している10の企業であるのは間違いありませんし、今後も私達がびっくりするようなサービスをリリースしてくれることでしょう。
それでも僕的にはFANG+は圧倒的なリターンを今後も出してくれると期待してるよ。
自動運転を実現してくれるのはGoogleかAppleかTeslaだと信じてるからね。
私もFANG+をちょっと買ってみようかしら…
つみたて投資におすすめのインデックスファンドはこちら
http://ap-land.com/archives/118